ブランドン・ラルフ(1979年生まれ)

50スターズ&インターナショナル・ニュースプリント Ⅰ 2024年

ヴィンテージのアメリカ国旗、スチール製アーマチュア、ペーパーマシェ
アーティストより貸与 ニューヨーク州ウォーターミル

現代アーティストとして、写真、彫刻、描画を用いて、人生の複雑さや文化的共存のテーマを自身の作品の中で探求するブランドン・ラルフ。その代表的な例が『ザ・アメリカン・エクスペリメント』である。そのアートは、自身の経験を通して観る者に体験を再考し再評価するよう促し、ユーモアと皮肉を交えながら人生の困難を乗り越える術を垣間見せる。そして、日常に存在するものの複雑さについて対話を生み出す。ブランドン・ラルフの視点は、アメリカンドリームを固く信じる母の信念と、福祉を受けながら学習障害と共に育った厳しい現実との対比によって形づくられている。 アメリカ国旗を題材にした彫刻作品では、国旗という物理的な存在とその象徴性、すなわち国家のアイデンティティの本質に迫っている。世界各国の新聞紙から作ったペーパーマシェを使用することで、アメリカという国の「布」を文字通り、かつ比喩的にも支えている多様性を強調。新聞紙の断片の一つひとつは、国家を構成する多様な文化や視点から得られる強さとレジリエンスを表現しており、これらの旗は単なる愛国心の象徴ではなく、アメリカの精神を形づくり、支え続けるすべての市民の力強い役割を示す証でもある。アメリカの精神とは、常に変化し、進化し続ける理想であり、私たち一人ひとりに対して、思いやり、柔軟性、そして開かれた心をもって生きることを求めている。

In his sculptural depictions of the American flag, Ralph explores the physical object and its symbolism, both the very essence of our nation’s identity. By working with papier-mâché crafted from international newspapers, he highlights the diversity that literally and figuratively holds the fabric of America together. Each fragment of newsprint reflects the strength and resilience derived from the myriad cultures and perspectives that comprise our nation. These flags stand not only as a symbol of patriotism but as a testament to the powerful role every citizen plays in shaping and sustaining the American spirit, an ever-changing and evolving ideal that asks each of us to live with an empathetic, adaptable, and open-minded view toward all.

メグミ・アイハラ、ダニエル・スピーゲル、タモツ・テシマ

炎と再生

lookingafterthefires.com

スピーゲル・アイハラ・ワークショップ、手嶋保建築事務所より貸与

「邦題:炎と再生 」 は、アメリカと日本における火災や山火事に対する文化的な反応を探るとともに、私たちの生活の中で火をより深く理解するための試みでもあります。

火は、風景や地域社会に壊滅的な被害をもたらす一方で、環境のバランスを整え、再生を促す力も秘めています。破壊と再生という相反する性質こそが私たちのコンセプトの核心であり、困難を乗り越えた先にある希望を象徴しています。

「アメリカと日本の地域に根ざした火の見櫓から着想を得たこのインスタレーションは、私たちの環境を新たな視点で見つめ直すための展望台を提供します—そこには危険もあれば、再生と更新の可能性もあります。」

ルシアナ・アベイト(1971年生まれ)

レッドマウンテン ― ブルースカイ ロードトリップシリーズより 2019年

ハーネミューレエッチングペーパーに写真とアクリル絵画

アーティストより貸与 カリフォルニア州サンタモニカ

ロサンゼルスに拠点を置くルシアナ・アベイトは、アルゼンチンからの移民である。『レッドマウンテン』、『ブルースカイ』、『ギャラクシー』 からなるロードトリップ作品群では、アーティスト本人がアメリカ西部を車で旅した際に撮られた写真を使用し、エッチングペーパーの上 にアクリル絵の具を乗せている。このシリーズでは、常に変化を続ける世界と、その変化の只中で馳せる郷愁の思いを、アメリカの風景 を使用して表現している。

アベイトの作品は、米国の他、ヨーロッパや南米、アジアなどの美術館での個展として幅広く展示されており、そのリストにはルイジアナ 州のヒリアード美術館、カリフォルニア州のラグーナ美術館などが名を連ねる。また、常設となっている展示には、マイアミ・デイド公立図 書館システムやペンシルバニア州のリーハイ大学美術館およびウエストコレクション、ミシガン州のフリント美術館、ワシントン特別区の連 邦準備制度理事会システムがある。

アーティストWebサイト: www.lucianaabait.com

ルシアナ・アベイト(1971年生まれ)

ギャラクシー ロードトリップシリーズより 2019年

ハーネミューレエッチングペーパーに写真とアクリル絵画

アーティストより貸与 カリフォルニア州サンタモニカ

ロサンゼルスに拠点を置くルシアナ・アベイトは、アルゼンチンからの移民である。『レッドマウンテン』、『ブルースカイ』、『ギャラクシー』 からなるロードトリップ作品群では、アーティスト本人がアメリカ西部を車で旅した際に撮られた写真を使用し、エッチングペーパーの上 にアクリル絵の具を乗せている。このシリーズでは、常に変化を続ける世界と、その変化の只中で馳せる郷愁の思いを、アメリカの風景 を使用して表現している。

アベイトの作品は、米国の他、ヨーロッパや南米、アジアなどの美術館での個展として幅広く展示されており、そのリストにはルイジアナ 州のヒリアード美術館、カリフォルニア州のラグーナ美術館などが名を連ねる。また、常設となっている展示には、マイアミ・デイド公立図 書館システムやペンシルバニア州のリーハイ大学美術館およびウエストコレクション、ミシガン州のフリント美術館、ワシントン特別区の連 邦準備制度理事会システムがある。

アーティストWebサイト: www.lucianaabait.com

セバスチャン・クルティ(1991年生まれ)

ジャパニーズトーテム 2025年

リサイクルプラスチック、革、金糸、ゴム、コーティングされた糸、紙、アクリル糸、アルミニウム、ケーブル、ラインストーンチェーン、ビーズ、スプレーペイントされた糸
アーティストより貸与 ニューヨーク州シラキュース

テキスタイルアーティストのセバスチャン・クルティは、フランスで育ち、幼い頃から手工芸やアートに囲まれて育った。2012年からニューヨーク市を拠点に活動しており、2018年にはブルックリンに自らのテキスタイルアートスタジオを設立。手織りなどの伝統的な技術を駆使して作品を制作している。『ジャパニーズトーテム』と『アメリカントーテム』は、自身のコレクション『トーテム、壁のジュエリー』の一部で、各国の自然資源、商業活動、そして豊かな伝統からインスピレーションを受けた作品。これらの2つの作品は、それぞれの文化的風景を定義する共通の価値観と独自の違いを探求し、このコレクションの各テキスタイルパネルは「コミュニティへの窓」として描かれている。

アーティストWebサイト: www.sebastiencourty.com

セバスチャン・クルティ(1991年生まれ)

ジャパニーズトーテム 2025年

リサイクルプラスチック、革、金糸、ゴム、コーティングされた糸、紙、アクリル糸、アルミニウム、ケーブル、ラインストーンチェーン、ビーズ、スプレーペイントされた糸
アーティストより貸与 ニューヨーク州シラキュース

テキスタイルアーティストのセバスチャン・クルティは、フランスで育ち、幼い頃から手工芸やアートに囲まれて育った。2012年からニューヨーク市を拠点に活動しており、2018年にはブルックリンに自らのテキスタイルアートスタジオを設立。手織りなどの伝統的な技術を駆使して作品を制作している。『ジャパニーズトーテム』と『アメリカントーテム』は、自身のコレクション『トーテム、壁のジュエリー』の一部で、各国の自然資源、商業活動、そして豊かな伝統からインスピレーションを受けた作品。これらの2つの作品は、それぞれの文化的風景を定義する共通の価値観と独自の違いを探求し、このコレクションの各テキスタイルパネルは「コミュニティへの窓」として描かれている。

アーティストWebサイト: www.sebastiencourty.com

クリスティン・サン・キム(1980年生まれ)

エコートラップ 2022年

紙に木炭
アーティストならびにフランソワ・ゲバリーより貸与
カリフォルニア州ロサンゼルス

クリスティン・サン・キムの作品は、音が社会でどのように機能するかを洞 察している。音楽記譜法、書き言葉、インフォグラフィック、アメリカ手話 (ASL)、体の使い方、そして戦略的に展開されたユーモアなどが、その 実践において繰り返し登場する要素である。ドローイング、パフォーマン ス、ビデオや大規模な壁画を通じて、言語と手話との関係、また自身の周 囲の社会的・構造的環境、さらには広い世界との関係を探求。その作品 は国際的に広く展示・発表され、ニューヨークの近代美術館(MoMA)、ロ サンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)、テート・ブリテン、スミソニアン・ アメリカ美術館、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)、ホイットニー美術館 など、数多くの著名なコレクションに所蔵されている。

アーティストWebサイト: www.christinesunkim.com
ギャラリーWebサイト: https://ghebaly.com/artists/christine-sun-kim/

アレックス・イスラエル(1982年生まれ)

ウェーブ 2018年

ガラス繊維にアクリル
アーティストならびにフランソワ・ゲバリーより貸与
カリフォルニア州ロサンゼルス

ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、アレックス・イスラエルは、故郷のアートと文化から深い影響を受けている。その絵画、彫刻、インスタレーションでは、ロサンゼルスの象徴的なイメージを使い、アメリカ文化やアメリカンドリームを探求。現代文化との進化する対話を探る過程を、現代文化の風景を通じた旅として表現している。『ウェーブ』は、葛飾北斎の名作『神奈川沖浪裏』にインスパイアされたものであり、この浮世絵は、富士山の下で船を呑み込もうとする泡立った爪のような波を描き、自然の圧倒的な力を捉えている。『ウェーブ』では、現代的でカジュアルな解釈を提示し、パステルのグラデーションで表現された世界観は現代カリフォルニア文化を想起させる。作品は、ニューヨークのニューヨーク近代美術館(MoMA)やホイットニー美術館、ロサンゼルス郡美術館(LACMA)、パリのポンピドゥーセンターなど、世界中の多くの美術館コレクションに所蔵されている。

ギャラリーWebサイト: https://gagosian.com/artists/alex-israel/

ララ・クヌットソン(1974年生まれ)

ジニア 2023年

ガラス、布、木材ベニヤ、粉体塗装された鋼、LED
アーティストより貸与 ニューヨーク州ブルックリン

ララ・クヌットソンは、ニューヨーク市を拠点に活動するアーティスト、インダストリアルデザイナー、建築家。ニュージャージー州ビーチヘイブンで生まれ、魚の鱗、貝殻、水、夜空など、自然界の中で光が輝き反射するものを観察しながら育った。『ジニア』では、そんな自身の光へ魅了される様を見出すことができる。この作品名は、三次元的に浮かぶ光の花のような幻想を作り出すことや、宇宙で最初に育てられた花であるジニアにちなんだもの。NASAは国際宇宙ステーション(ISS)でジニアの花を育て、微小重力環境で植物がどのように成長するかを研究し、長期間のミッションで新鮮な食物を育てる可能性を探るための実験を行った。クヌットソンの新しい光の作り方は、空間で色が混ざり合う三次元的な視覚効果を生み、触れることができるような印象を与える。

クヌットソンは、スミソニアン・アメリカ美術館のレンウィックギャラリーで開催された展示「40アンダー40: クラフトフューチャーズ」に選出されたアーティストの一人で、その作品の一つは美術館に所蔵されている。また、コーニングガラス美術館の永久コレクションにも作品が所蔵されており、さらにジュエリー作品は、ニューヨーク近代美術館のデザインストアのカタログの表紙にも掲載されている。

アーティストWebサイト: www.laraknutson.com

リタ・アルバカーキ(1946年生まれ)

ソーラーフラッシュ(ゴールド au2) 2024年

樹脂に24金、パネルに顔料
アーティストならびにピーター・ブレイク・ギャラリーより貸与
カリフォルニア州ラグナビーチ

リタ・アルバカーキは、国際的に評価されている学際的アーティスト。その作品は、宇宙と人間のつながりを問い、光、空間、時間といったテーマを多く扱う。1970年代には、カリフォルニアのアーティストたちが結成したライト・アンド・スペース運動の主要な人物として登場し、幾何学的な形状、光、環境との関係、そして鑑賞者の知覚を探求。『ソーラーフラッシュ(ゴールド au2)』(24金と樹脂、顔料をパネルに施した作品)は、宇宙を移動する彫刻として地球を視覚化し、人間の目で見ることができる最も遠い点、粒子の地平線から見た地球がどのように見えるかを問いかけている。

作品は、メトロポリタン美術館、ホイットニー美術館、ロサンゼルス郡美術館、現代美術館、J・ポール・ゲティ財団など、数多くの著名なコレクションに所蔵されている。

アーティストWebサイト: www.litaalbuquerque.com
ギャラリーWebサイト: www.peterblakegallery.com

ブライアン・ブレス(1975年生まれ)

宇宙飛行士(グラデーショングリッド上のパット) 2018年

高精細単一チャンネルビデオ(カラー)、高精細モニターとプレーヤー
アーティストならびにフィリップ・マーティン・ギャラリーより貸与
カリフォルニア州ロサンゼルス

ブライアン・ブレスは、ロサンゼルスを拠点に活動するマルチメディアアーティストで、映画、写真、絵画の間のつながりを探り、これらのメディアが共有する二次元の画像に焦点を当てたビデオ作品を制作している。ブレスの作品は「アニメーションされた絵画」と形容され、自身もビデオ制作において画家の視点を持ってアプローチしていると語る。『ボリス・オン・ブルー・ヒルズ』では、巨大な宇宙飛行士がガラスにマーカーで車のスケッチを描く場面が表現され、宇宙飛行士の標準的な移動手段を遊び心を持って再解釈している。

作品は、ユタ美術館、ロサンゼルスのハマー美術館やロサンゼルス郡美術館、シカゴ美術館、ホイットニー美術館など、数多くの美術館に所蔵されている。

アーティストWebサイト: brianbress.com
ギャラリーWebサイト: www.philipmartingallery.com

シーラ・ヒックス(1934年生まれ)

ウィー・アー・アット・ザ・ゲート 2025年

リネン、コットン、純顔料アクリルファイバー
アーティストならびにシッケマ・ジェンキンス・ギャラリーより貸与 ニューヨーク州ニューヨーク

シーラ・ヒックスは、世界を代表するファイバーアーティストの一人。様々な素材を使用して、構造、フォルム、色彩を探求し、テキスタイルのインスタレーションを制作している。世界中の織物文化にインスピレーションを受けており、独特の色彩や自然素材、そして個人的な物語を取り入れた革新的で実験的なテキスタイルアートで知られる。作品は、イリノイ州のシカゴ美術館、パリのポンピドゥーセンター、ニューヨークのユダヤ博物館、パリのルイ・ヴィトン財団、ニューヨークのメトロポリタン美術館、サンティアゴの国立美術館、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、東京国立近代美術館、ワシントン特別区のナショナル・ギャラリー・オブ・アート、マイアミのペレス美術館、アムステルダム市立美術館、ロンドンのテート・ブリテンなど、数多くの著名なコレクションに所蔵されている。

アーティストWebサイト: www.sheilahicks.com

ギャラリーWebサイト: www.smjny.com

ジョシュ・シンプソン(1949年生まれ)

コロナ・ステラー・ディスク I 2019年

アーティストより貸与
マサチューセッツ州シェルバーンフォールズ

ガラスアーティストのジョシュ・シンプソンは、宇宙に着想を得たガラス作品を50年にわたって創作し続けている。きっかけとなったのは、1972年にアポロ17号の乗組員によって撮影された地球の写真で、ガラス製の『メガプラネット』が発表された。ガラスは色彩やフォルム、コントラスト、光による色の変化、モザイク状の模様、そして高温熱化学といった自身の興味を幅広く喚起するため、長年魅了されてきたと語る。『ステラー・ディスク』は、渦巻く海や星に満ちた夜空、彼方の星雲、そして星の衝突といったさまざまな天体事象を思い起こさせる。

作品は、コーニングガラス美術館、ボストン美術館、そしてワシントン特別区のスミソニアンレンウィックギャラリーにて展示されている。

アーティストWebサイト: www.joshsimpsonglass.com

ジョシュ・シンプソン(1949年生まれ)

コロナ・ステラー・ディスク II 2016年

アーティストより貸与
マサチューセッツ州シェルバーンフォールズ

ガラスアーティストのジョシュ・シンプソンは、宇宙に着想を得たガラス作品を50年にわたって創作し続けている。きっかけとなったのは、1972年にアポロ17号の乗組員によって撮影された地球の写真で、ガラス製の『メガプラネット』が発表された。ガラスは色彩やフォルム、コントラスト、光による色の変化、モザイク状の模様、そして高温熱化学といった自身の興味を幅広く喚起するため、長年魅了されてきたと語る。『ステラー・ディスク』は、渦巻く海や星に満ちた夜空、彼方の星雲、そして星の衝突といったさまざまな天体事象を思い起こさせる。

作品は、コーニングガラス美術館、ボストン美術館、そしてワシントン特別区のスミソニアンレンウィックギャラリーにて展示されている。

アーティストWebサイト: www.joshsimpsonglass.com

ジョシュ・シンプソン(1949年生まれ)

コロナ・ステラー・ディスク III 2023年

アーティストより貸与
マサチューセッツ州シェルバーンフォールズ

ガラスアーティストのジョシュ・シンプソンは、宇宙に着想を得たガラス作品を50年にわたって創作し続けている。きっかけとなったのは、1972年にアポロ17号の乗組員によって撮影された地球の写真で、ガラス製の『メガプラネット』が発表された。ガラスは色彩やフォルム、コントラスト、光による色の変化、モザイク状の模様、そして高温熱化学といった自身の興味を幅広く喚起するため、長年魅了されてきたと語る。『ステラー・ディスク』は、渦巻く海や星に満ちた夜空、彼方の星雲、そして星の衝突といったさまざまな天体事象を思い起こさせる。

作品は、コーニングガラス美術館、ボストン美術館、そしてワシントン特別区のスミソニアンレンウィックギャラリーにて展示されている。

アーティストWebサイト: www.joshsimpsonglass.com

ジョシュ・シンプソン(1949年生まれ)

ニューメキシコ・サターン 2021年

アーティストより貸与
マサチューセッツ州シェルバーンフォールズ

ガラスアーティストのジョシュ・シンプソンは、宇宙に着想を得たガラス作品を50年にわたって創作し続けている。きっかけとなったのは、1972年にアポロ17号の乗組員によって撮影された地球の写真で、ガラス製の『メガプラネット』が発表された。ガラスは色彩やフォルム、コントラスト、光による色の変化、モザイク状の模様、そして高温熱化学といった自身の興味を幅広く喚起するため、長年魅了されてきたと語る。『ステラー・ディスク』は、渦巻く海や星に満ちた夜空、彼方の星雲、そして星の衝突といったさまざまな天体事象を思い起こさせる。

作品は、コーニングガラス美術館、ボストン美術館、そしてワシントン特別区のスミソニアンレンウィックギャラリーにて展示されている。

アーティストWebサイト: www.joshsimpsonglass.com

ジョシュ・シンプソン(1949年生まれ)

ニューメキシコ・ディスク 2023年

アーティストより貸与
マサチューセッツ州シェルバーンフォールズ

ガラスアーティストのジョシュ・シンプソンは、宇宙に着想を得たガラス作品を50年にわたって創作し続けている。きっかけとなったのは、1972年にアポロ17号の乗組員によって撮影された地球の写真で、ガラス製の『メガプラネット』が発表された。ガラスは色彩やフォルム、コントラスト、光による色の変化、モザイク状の模様、そして高温熱化学といった自身の興味を幅広く喚起するため、長年魅了されてきたと語る。『ステラー・ディスク』は、渦巻く海や星に満ちた夜空、彼方の星雲、そして星の衝突といったさまざまな天体事象を思い起こさせる。

作品は、コーニングガラス美術館、ボストン美術館、そしてワシントン特別区のスミソニアンレンウィックギャラリーにて展示されている。

アーティストWebサイト: www.joshsimpsonglass.com

ジョシュ・シンプソン(1949年生まれ)

メガプラネット 2005年

アーティストより貸与
マサチューセッツ州シェルバーンフォールズ

ガラスアーティストのジョシュ・シンプソンは、宇宙に着想を得たガラス作品を50年にわたって創作し続けている。きっかけとなったのは、1972年にアポロ17号の乗組員によって撮影された地球の写真で、ガラス製の『メガプラネット』が発表された。ガラスは色彩やフォルム、コントラスト、光による色の変化、モザイク状の模様、そして高温熱化学といった自身の興味を幅広く喚起するため、長年魅了されてきたと語る。『ステラー・ディスク』は、渦巻く海や星に満ちた夜空、彼方の星雲、そして星の衝突といったさまざまな天体事象を思い起こさせる。

作品は、コーニングガラス美術館、ボストン美術館、そしてワシントン特別区のスミソニアンレンウィックギャラリーにて展示されている。

アーティストWebサイト: www.joshsimpsonglass.com

千住博(1958年生まれ)

ウォーターフォール・オン・カラーズ 2022年

顔料を使用した和紙(楮紙)をボードに貼り付け
アーティストならびにサンダラム・タゴール・ギャラリーより貸与
ニューヨーク州ニューヨーク

千住博の絵画は、自身の故郷である日本の美的伝統と戦後の抽象表現を橋渡しするものである。その作品は、滝のような自然の空間や現象に反応しながらも、抽象的な模索を試みる傾向がある。古代日本の絵画技法と素材を使用することで、古代と現代の視覚言語をつなぐイメージと経験を表現。代表作の『ウォーターフォール・オン・カラーズ 』では、三枚のパネルを使用し、自然素材から得た顔料を動物由来のゼラチンに混ぜたものを、手作業で作られた日本の和紙の上に施している。作品は、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館、ニューヨークのメトロポリタン美術館とブルックリン美術館、ロサンゼルス郡美術館とロサンゼルス現代美術館、サンフランシスコのアジア美術館、ミズーリ州カンザスシティのネルソン=アトキンス美術館、トロントのロイヤルオンタリオ博物館、日本の富山県立近代美術館、東京の山種美術館、東京芸術大学、北海道の釧路芸術館など、数多くの著名なコレクションに所蔵されている。

アーティストWebサイト: www.hiroshisenju.com

ギャラリーWebサイト: www.sundaramtagore.com

小林万里子(日本、1987年生まれ) アンドレア・マイヤーズ(米国、1979年生まれ)

先駆者:沈黙の春を超えて 2025年

日米友好基金ならびに全米芸術基金より貸与

日本のテキスタイルアーティストである小林万里子は、自身の作品を通して、今この瞬間に意識を向けるとはどういうことかを探求している。人間の身体と地球との関係に関心を持つ。

アンドレア・マイヤーズは絵画、彫刻、そしてテキスタイルを使って2次元と3次元の間を探求する。テキスタイルのコラージュでは、キルトやアップリケ、そしてパッチワークの技法が融合されている。

カレン・シュルツ(1954年生まれ)

ミックスド・メッセージズ 2019年

手染めのコットン生地、アクリル絵具、ミシンでのピースワークとキルティング、コーチング
アーティストより貸与 メリーランド州シルバースプリング

テキスタイルアーティストのカレン・シュルツは、形、色、テクスチャーを取り入れることで、視覚的に中に入り込んで余韻を楽しめるような作品を作る。過去44年間にわたりキルト制作を続けており、そのほとんどは抽象作品である。メリーランド州のスタジオで自ら布を染め、すべてのキルティング作業を行い、日常的なものを非凡なものへと変貌させている。展示されているキルトにおける線の使用は、シュルツの作品における特徴的な構成を形作る要素の一つである。

アーティストWebサイト: www.karen-schulz.com

シャリフ・ベイ(1971年生まれ)

キウイティーポット 2025年

サガー焼成の陶器に磁器の破片と混合メディア
アーティストより貸与 ニューヨーク州シラキュース

陶芸家であり教授であるシャリフ・ベイ博士は、高校時代にピッツバーグでコミュニティベースのマンチェスター・クラフトメンズ・ギルドの見習いプログラムを通じて陶芸に出会った。機能的な陶器と彫刻的な陶器の両方を制作し、さまざまなフォルムやテクスチャーを用いて、装飾や工芸の文化的意義を探求する。『クロスハッチングテクスチャーのティーポット』では、機能的な陶器に対する関心を示す一方で、『キウイティーポット』はより彫刻的な作品であり、陶器の破片を使った装飾を通じて、装飾の文化的意義に対する自身の関心を表現している。また学者としても活動しており、アート教育に関する学術雑誌に論文を発表している。作品は、カーネギー美術館、スミソニアン・アメリカ美術館のレンウィックギャラリー、エヴァーソン美術館など、数多くのコレクションに所蔵されている。

アーティストWebサイト: www.sharifbeyceramics.com

シャリフ・ベイ(1971年生まれ)

クロスハッチングテクスチャーのティーポット 2016年

アーティストより貸与 ニューヨーク州シラキュース

陶芸家であり教授であるシャリフ・ベイ博士は、高校時代にピッツバーグでコミュニティベースのマンチェスター・クラフトメンズ・ギルドの見習いプログラムを通じて陶芸に出会った。機能的な陶器と彫刻的な陶器の両方を制作し、さまざまなフォルムやテクスチャーを用いて、装飾や工芸の文化的意義を探求する。『クロスハッチングテクスチャーのティーポット』では、機能的な陶器に対する関心を示す一方で、『キウイティーポット』はより彫刻的な作品であり、陶器の破片を使った装飾を通じて、装飾の文化的意義に対する自身の関心を表現している。また学者としても活動しており、アート教育に関する学術雑誌に論文を発表している。作品は、カーネギー美術館、スミソニアン・アメリカ美術館のレンウィックギャラリー、エヴァーソン美術館など、数多くのコレクションに所蔵されている。

アーティストWebサイト: www.sharifbeyceramics.com

シアスター・ゲイツ(1973年生まれ)

無題 2022年

高温焼成のストーンウェアに釉薬
アーティストより貸与 ニューヨーク州シラキュース

シアスター・ゲイツは、彫刻や陶芸を中心に、建築、音楽、パフォーマンス、ファッション、デザインなど、複数のメディアとジャンルを横断する実践によって国際的に高く評価されている。彫刻および都市計画の分野で学んできたゲイツは、過去20年間にわたり日本の工芸と文化から影響を受けてきた。2004年には、愛知県常滑市で陶芸を学ぶために初めて日本を訪れ、忘れ去られた空間や材料を再生することに関心を持つ。ゲイツの石器と粘土作品は、容器の形を通じて、熱、圧力、時間、素材の蓄積を探求するとともに、「物の中の命」の可能性も追求する。作品は、ミネアポリスのウォーカ―・アート・センター、シカゴ現代美術館(MCA)、ワシントン特別区のスミソニアン・アメリカ美術館、ロンドンのテートなど、さまざまなコレクションに所蔵されている。

アーティストWebサイト: www.theastergates.com

ホピ族、作者不詳

ホピプエブロのティーポット 1920-30年頃

ピット焼成の陶器
カムティーポット財団より貸与
ノースカロライナ州ステーツビル

ホピ族は、アメリカ先住民のプエブロ族の中で最も西に位置するグループで、何世紀にもわたりアリゾナ州北部に居住してきた。ホピ陶器には、粘土を巻いたり削ったりする技法や、ユッカの葉を使った筆で器に精緻なデザインを描く技法が使用されている。20世紀のホピ陶器は、ホピ族の先史時代の先祖の技法から強い影響を受けたもの。

財団Webサイト: https://kammteapotfoundation.org/

リチャード・マーキス(1945年生まれ)

クレイジーキルトティーポット #035 1979年

吹きガラス
カムティーポット財団より貸与
ノースカロライナ州ステーツビル

『ホピプエブロのティーポット』、リチャード・マーキスの『クレイジーキルトティーポット』、およびコニー・ロバーツの『ティータイム』は、ロサンゼルス在住のソニーとグロリア・カム夫妻によって始められたカムティーポットコレクションを通じて貸与されたもの。カム夫妻は35年以上にわたりティーポットを収集しており、その情熱が結実して、世界最大かつ最も包括的なティーポットコレクションを築き上げている。カムティーポットコレクションは17,000点以上の作品数を誇り、歴史的な装飾芸術から産業デザインのアイコン、現代美術のユニークな作品に至るまで、多岐にわたる品々が揃っている。

財団Webサイト: https://kammteapotfoundation.org/

リチャード・マーキス(1945年生まれ)

ティーポット 1980年 ガラスアーティストならびにR & Companyより貸与 ニューヨーク州ニューヨーク

https://usapavilion.us/wp-admin/

リチャード・マーキス (1945年生まれ、アリゾナ州バンブレビー)

リチャード・マーキス、古代ヴェネツィアガラス吹き技術を革新的に使用したことで知られるガラスアーティストである。1960年代後半、アメリカ人として初めてムラーノヴェニーニ工房でガラス吹きを許可された人物でもある。そ作品、見る者すべてに伝わり、共感を呼ぶことを目指しており、そため、アメリカーナやそ他わかりやすいモチーフが取り入れられることも多い。

 

作品、ロサンゼルス郡美術館、ニューオーリンズ美術館、ニューヨークメトロポリタン美術館、ワシントン特別区スミソニアン・アメリカ美術館、イギリス・ロンドンヴィクトリア&アルバート博物館、日本・つく新ガラス美術館、スイス・ローザンヌ装飾美術館など、世界中さまざまな施設に所蔵されている。

コニー・ロバーツ(1949年生まれ)

ティータイム 1996年

彫刻と彩色された木材
カムティーポット財団より貸与
ノースカロライナ州ステーツビル

Connie Roberts (American, b.1949)
アイオワ州を拠点に活動するアーティスト、“コニー”・コンスタンス・アイス・ロバーツは、木彫り作品において民芸と美術を融合させる。その作品は、童謡やカートゥーンから影響を受けている。『ティータイム』は、金箔のアクセントが施された木製の彫刻的なティーセットで、古風な目覚まし時計の形をしたティーポットには、黒い注ぎ口と取っ手があり、それぞれの先端には白い手袋をはめた手が描かれている。小さなパーツは、時間に関連するオブジェクトとして、日時計、砂時計、カレンダー、懐中時計、そして「ティータイムティー」のラベルが付いたティーバッグがデザインされている。すべてのパーツ(ティーポット、蓋、ソーサーを除く)は、彫刻された開口部によってやかんの沸騰する音(ホイッスル)を出すことができるようになっている。

財団Webサイト: https://kammteapotfoundation.org/

ロベルト・ルーゴ(1981年生まれ)

ザ・ウェーブ・リビジテッド 2025年

釉薬をかけた陶器とラスター
アーティスト(ペンシルベニア州フィラデルフィア)ならびにR & Company(ニューヨーク州ニューヨーク)より貸与

フィラデルフィアを拠点に活動するアーティスト、陶芸家、詩人、教育者であるロベルト・ルーゴは、伝統的なヨーロッパやアジアの陶芸技法を用いて、人々にとって理解しやすいティーポットという器を通じて、つながりやコミュニケーションを生むことを目的としている。その作品は、視覚的な情報を自身の経験から取り入れ、会話を始め、広げる手段として使用されている。『ザ・ウェイブ・リビジテッド』は、浮世絵師葛飾北斎(日本、東京 / 江戸、1760–1849)の『富嶽三十六景』シリーズの中の『大波』にインスパイアされた作品である。

作品は、ロサンゼルス郡美術館、フィラデルフィア美術館、メトロポリタン美術館、ハイ美術館、ボストン美術館、ブルックリン美術館、ウォルターズ美術館などの永久コレクションに所蔵されている。

アーティストWebサイト: www.robertolugostudio.com

ギャラリーWebサイト: www.r-and-company.com

サンティージャー 1970年代

3リットルのベールトップガラス容器

アート・イン・エンバシーズのコレクション ワシントン D.C.

「サンティー」とは、太陽の熱で淹れたお茶のことで、1970年代のアメリカ南部では、夏に手軽にお茶を淹れる方法として非常に人気があった。サンティーは、ガラス製の容器(サンティージャーなど)にティーバッグを入れ、数時間太陽の下に置いておくことで作られる。この方法によって、暖かい季節に好まれるさっぱりとしたシンプルな飲み物ができる。

ロチェスター・スタンピング・ワークスの金属製ピッチャー 20世紀初頭

無題

アート・イン・エンバシーズのコレクション ワシントン D.C.

ロチェスター・スタンピング・ワークスは、1888年にニューヨーク州ロチェスターでイェール大学卒のアルバート・プリチャードによって創設された。後にロチェスター・スタンピング・カンパニーに改名されたこの会社は、高品質な板金製品を製造しており、ティーケトル、ティーポットやコーヒーポット、オイスター・ペイル、タバコ用の金属パッケージなどを生産した。